『スカーレットレター(原題「朱紅の字」)』(韓国映画)

『スカーレットレター(原題「朱紅の字」)』(韓国映画)

 朝、てるさんから電話があった。

 チェ・スジョン、チェリム、ユン・テヨン、チェ・ジョンアン、パク・チャノン出演、2003年の韓国ドラマ『あの青い草原の上で シーズン1』の第8話「エランのプロポーズの行方」を見る。

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 ピョン・ヒョク監督、ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ、ソン・ヒョンア、オム・ジウォン出演、2004年公開の韓国映画『スカーレットレター(原題「朱紅の字」)』を見る。

 この映画は、ヒロインのひとりであるジャスシンガーのカヒ役を演じているイ・ウンジュの遺作として話題になった作品である。イ・ウンジュは2005年2月、24歳の若さで自殺をした。彼女の自殺の原因はこの映画に関係があるのではないかと言われている。その一説には、この映画の全裸シーンや性的な演技があるのではないかと言われている。実際に映画を見てみた感想としては、あながちその説を否定できない露骨さがこの映画にはあると思う。私自身は彼女の全裸や性的なシーンを美しいと思う。しかし、実際に演技をする女優の立場にたてば、あくまで主観の問題であるが、ここまでやることを嫌だと思う人もいるだろう。また、そうした演技を強要されたのではないかという一説が本当であるならば、なおさら心に傷を負うのではないかと思う。私はイ・ウンジュが出演している映画『永遠の片想い』、『バンジージャンプをする』、『ブラザーフッド』などを見ているが、どこか寂しげな雰囲気をもった女性の役を演じていて魅力的な女優だなと思っていた。一ファンとして彼女の自殺は残念でならない。

 ハン・ソッキュ演じる殺人課の刑事課長のギフンは、写真館の主人が殺害された事件を担当することになる。そして、第一発見者でかつ被害者の妻であるギョンヒ(ソン・ヒョナ)を取り調べることになる。しかし、捜査は難航する。一方、ギフンは、私生活では、妻のスヒョン(オム・ジウォン)に満足しながらも、妻の友人でジャズシンガーのカヒ(イ・ウンジュ)との不倫に溺れていた。そんな中、カヒは妊娠してしまう。ギフンはカヒに中絶するように言うが、カヒはそれを拒絶する。その裏で、実はスヒョンは夫のギフンと友人のカヒの二人の不倫を知っていた。スヒョンはカヒに会い、もうこんな関係は耐えられないと告げ、ギフンとの離婚を考える。

 ギフンは迷宮入りするかと思われた写真館の主人の殺人事件の犯人を突き止める。その功績を表彰された後、ギフンとカヒは二人で車に乗ってドライブをする。その途中で停止した場所で、二人は自動車のトランクの中に入り閉じ込められてしまう。あたりは人影のない場所。助けに来てくれる人もなく、トランクから外へ出られなくなった二人は死体で発見されることを恐れパニックに陥る。そこで、スヒョンが愛しているのは夫のギフンではなく、夫の愛人であるカヒであることが明らかになる。スヒョンとカヒは同性愛の関係だったのである。それが、カヒがギフンを愛するようになったことで、二人の関係が破綻したのである。トランクに閉じ込められてから2日後にカヒは自殺し、4日後にギフンは救出される。トランクから顔に白い布を被されて運び出されるカヒの姿は、イ・ウンジュの自殺と重なって痛ましい。

 救出後、ギフンは警察を辞める。そして、写真家の主人の殺害事件の真相が明かされる。

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強盗殺人課のエリート刑事ギフン(ハン・ソッキュ)は、清楚な妻スヒョン(オム・ジウォン)との生活に満足しつつ、ジャズシンガーのカヒ(イ・ウンジュ)との不倫に溺れている。そんな彼が、ある殺人事件を担当することになり、そこで被害者の妻ギョンヒ(ソン・ヒョナ)と出会う。自分は潔白だと言い張る彼女の奇妙な魅力にギフンはのめりこんでいき、やがて事件は迷走を極めていくとともに彼の私生活も混迷していく……。愛の地獄に堕ちていく男の悲劇をエロティックに、そしてミステリアスに描いた韓流サスペンス映画の秀作。常に危険をはらんだ甘美なタッチは、愛と欲を交錯させながら、やがて衝撃のクライマックスを迎える。監督は『INTERVIEW』のピョン・ヒョク。なお、ヒロインのひとりを熱演するイン・ウンジュは、本作を遺作に自らの命を絶ったことでも映画界に衝撃と悲しみを走らせた。(増當竜也)

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