今回のMIT白熱教室の講師はウォルター・ルーウィン教授であった。教授はマサチューセッツ工科大学(MIT)で46年にわたって物理学の基礎講義を教えているという。ウォルター・ルーウィン教授は「教壇のスーパーヒーロー」と呼ばれる名物教授だという。そのウォルター・ルーウィン教授が今回の番組のために全8回の特別講義をしてくれることになった。講義の内容は、MITの学生だけでなく、一般の市民にも公開し、初心者にもわかりやすく物理学の説明をしてくれるという。
ウォルター・ルーウィン教授の講義は演出が素晴らしかった。教授自身が体を張って奇想天外な実験を行い、聴講生を巻き込んだ劇場さながらの抱腹絶倒のエンターテイメント講義だった。
講義の内容は、第1回「ガリレオは本当に正しいのか? 〜重力とエネルギー保存の法則」、第2回「電車でジャンプしてもそのまま着地する理由」、第3回「電気はどうやって作るのか?」、第4回「空はなぜ青く 夕焼けはなぜ赤いのか?」、第5回「完璧な虹を見る方法」、第6回「音に秘められた驚きのパワー」、第7回「神はサイコロを振らないのか? 〜量子力学と不確定性原理」、第8回「星はどう生まれ どう死ぬのか?」であった。
全8回の講義のうち7回分は見たのであるが、残念ながら第2回の講義を見逃してしまった。全8回の講義の中では、私は第5回の虹の講義が興味深かく聴講させてもらった。というのも、講義で説明がったように虹のことについてまったく知らなかったからでである。虹ってそうだったんだと知る喜びを味わえた。
【出演】ウォルター・ルーウィン[マサチューセッツ工科大学教授]
これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義