『最高の離婚』(テレビドラマ)

 関西テレビで放送されたテレビドラマ『最高の離婚』の最終話(第11話、最終回)を見る。

 現代の30代の結婚事情をおもしろおかしくドラマ化したラブコメディである。お互いの性格が合わなくて痴話げんかが絶えない濱崎光生(瑛太)と濱崎結夏(尾野真千子)の元夫婦と、夫には隠された秘密がある原灯里(真木よう子)と上原諒(綾野剛)の内縁夫婦の2組のカップルを描いている。

 このドラマの面白さは、まず何と言っても主要な登場人物のキャラクターである。神経質で細かい性格の濱崎光生と大雑把な濱崎結夏、忍耐強い反面きつい性格も併せ持つ原灯里と女性にだらしなく無責任な性格の上原諒。ドラマではそれぞれのキャラクターが演出と演技によって生かされている。さらに、登場人物のキャラクターに合った台詞も印象的だ。

 お陰で毎週、『最高の離婚』には楽しませてもらった。最終回で2組のカップルはどうなるのかと思っていたけれど、無難な結末に落ち着くところへ落ち着いた。離婚した濱崎光生と濱崎結夏は結局お互いに別れられなくて縒りを戻す。原灯里と上原諒は区役所に婚姻届を提出する。

 結婚と離婚のはざまで迷える二組の男女を通して、結婚とは何か、夫婦とは何かを問いかけている現代の30代の等身大の夫婦を描いているラブ&ホームコメディであった。

【キャスト】濱崎光生[30](瑛太)、濱崎結夏[30](尾野真千子[Wヒロイン])、上原灯里[30](真木よう子[Wヒロイン])、上原諒[30](綾野剛)、瀬田智世(市川実和子)、瀬田継男(松尾諭)、海野菜那(芹那)、矢萩聡子(宮地雅子)、初島淳之介[23](窪田正孝)、濱崎修一(山崎一)、濱崎清恵(浅茅陽子)、星野健彦(ガッツ石松)、星野慶子(大島蓉子)、濱崎亜以子[80](八千草薫)

【スタッフ】脚本:坂元裕二、プロデュース:清水一幸、浅野澄美[FCC]、若松央樹、演出:宮本理江子、並木道子、加藤裕将、宮脇亮、音楽:瀬川英史、制作:フジテレビドラマ制作センター、制作著作:フジテレビ

【楽曲】主題歌:桑田佳祐「Yin Yang(イヤン)」(タイシタレーベル/ビクター)

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『極北ラプソディ』(テレビドラマ)

 2013年3月19日と20日にNHK総合で二夜連続で放送された特集ドラマ『極北ラプソディ』の(前編)「ドクターモンスター降臨」と(後編)「名医の条件」を見る。

 医師が今中良夫(瑛太)ひとりだけになって財政難に陥ってしまった北海道の極北市民病院に再建請負人として世良雅志(小林薫)が院長として赴任してくる。世良雅志院長が経営再建策として打ち出したのは入院病棟の閉鎖と救急患者の受け入れ拒否の方針だった。そのため、今中良夫の恋人で理容師の並木梢(加藤あい)の祖父である並木彰吾(高橋昌也)も退院を余儀なくされる。実は、世良雅志院長は並木梢の実父であり、並木彰吾は世良雅志院長の義父だった。

 そんなある日、かねてから治療費を滞納していることから診療を拒否していた田所豊作(徳井優)が来院するが、診療を受け付けなかった後に死亡してしまうという出来事が起こる。

 世良雅志院長の計らいで今中良夫は雪見救命救急センターへ異動になる。今中良夫は並木彰吾から孫娘と別れて欲しいと言われていたが、異動がきっかけで並木梢のほうから別れを切り出す。今中良夫は速水晃一副センター長(山口祐一郎)のもとでドクターヘリでの救急医療にやりがいを感じる。そんな中、今中良夫は世良雅志院長によって並木彰吾の最後を看取るため極北市に呼ばれる。

 世良雅志院長の強引な経営再建策が問題になって市議会に喚問される。世良雅志院長は経営再建に目処が立ったとして極北市民病院を辞めることになる。今中良夫は極北市民病院に残ることにし、並木梢とも別れず彼女を守っていくことにする。

 ドラマは地方の地域病院の実情を描いていて、地方に住む私にっても地方医療・地域医療の崩壊の問題は興味深い内容だった。

【キャスト】今中良夫(瑛太)、並木梢(加藤あい)、世良雅志(小林薫)、今中万里子(松坂慶子)、田所豊作(徳井優)、速水晃一(山口祐一郎)、並木彰吾(高橋昌也)、飯島ミヨ(りりィ)、曽川留三子、三宅弘城

【スタッフ】原作:海堂尊『極北クレイマー』『極北ラプソディ』、脚本:宮村優子、音楽:吉俣良、演出:西谷真一[NHKエンタープライズ]、制作統括:佐野元彦[NHKエンタープライズ]、谷口卓敬[NHKドラマ番組部]

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